手続:自己破産
性別:女性
年代:30代
借金額:320万円
1 依頼者の状況
依頼者は、従前、会社員として勤務していましたが、仕事でのストレス等が影響して、パニック障害を発症しました。
しかし、なかなか仕事を辞められず、治療を思うように続けられなかったこともあり、ストレスを解消するために自身の収入を大きく超える額の衝動買いをするようになりました。
その後、一時は統合失調症で入院するほど症状が悪化し、仕事を続けられなくなりました。
当初は、依頼者の親族が借金を立て替えて支払っていましたが、依頼者の記憶が不鮮明なところもあり、多数の債権者から支払督促が来るようになり、依頼者自身も借金を把握しきれていない状況となりました。
このように、依頼者は借金の把握はもとより、今後このような借金をどうにかしなければならないと考え、当事務所にご相談に来られました。
2 当事務所の対応と結果
当事務所の弁護士は、借金の総額が読めないことや、依頼者が仕事をできない状況であることから、自己破産手続きをして借金の免除を目指すことを提案したところ、その方針でご依頼いただきました。
もっとも、病気の影響があったとはいえ、短期間で高額の借入・支出をしていることを踏まえると、免責調査のため、裁判所より管財人が選任される可能性があることが懸念されました。
このようなことから、当事務所の弁護士は、自己破産手続きの申立てにあたり、依頼者が何にどのような借り入れを行ったか、病気に対して今後は回復に向けて治療をしていくか、自身の借入についてどのように考えているかなどを丁寧に説明しました。
その結果、管財人が選任されることなく、同時廃止の手続きを経て、無事、免責決定を受けることができました。
3 所感
多額の借金をすることになった原因に精神疾患が絡んでいる事例は珍しくありません。
そのような場合、仕事を続けることができず、自己破産手続きを選択される方もいらっしゃいます。
もっとも、精神疾患が原因で借金を抱えることになったとしても、当然に免責になるわけではありませんし、今後の生活状況の改善をも見通す必要があることから、比較的、管財人が選任される事案が多いのが実情です。
本件では、支払い不能になってから比較的早期に債務整理に着手したことに加え、今後の生活状況の見通しを十分に示すことができたことから、同時廃止の手続きを経て借金の免除に至ったものと考えられます。









