自己破産により免責許可決定を受ければ、滞納しているNHKの受信料も免責(免除)されます。
ただし、破産手続開始決定後に発生するNHKの受信料は、支払っていく必要があります。
NHKの受信料は、NHKとの受信契約により発生する債務です。
そのため、滞納しているNHKの受信料は、貸金業者からの借金と同様に自己破産による免責の対象となります。
他の債権者に対する支払を停止したにもかかわらず、NHKの受信料の滞納分を支払えば、免責不許可事由に該当し、自己破産による免責を受けられなくなるおそれがありますので、注意しましょう。
また、滞納しているNHKの受信料がある場合には、自己破産を申し立てる際に裁判所に報告する必要があるため、弁護士にご相談いただく際には必ず知らせるようにしましょう。
そして、弁護士に依頼したあとも、NHKから督促状が送付されてくるなどの請求を受けることがありますが、支払に応じるのではなくまずは弁護士に連絡し、対応に関する助言を求めるようにしましょう。
なお、滞納しているNHKの受信料の免責は、破産手続開始決定が出るまでの滞納分が対象となります。
自己破産をすれば永続的にNHKの受信料が免除されるというわけではなく、破産手続開始決定後に発生するNHKの受信料については支払っていく必要があります。